ラジオ放送④ 高齢者にとっての子供の力

岸田:

ちなみに、一緒に過ごしてる中でですね、「あ、なんかこれいい風景だな」だとか感じることって、どんなときですか?

阿部:

これはうちの職員から聞いた話なんですけども、普段スタッフだとあまり会話になりづらい、ちょっとやっぱり認知症が進んでしまったご利用者さんがいらっしゃったんですけど、その方のところに子供が自然とよって行って、話しかけたそうなんですね。それをスタッフがちょっと離れたところから黙って見ていたみたいなんですけど、そうしたらその子供の問いかけに対して、しっかりとその方が受け答えをしていたと。その場面が、まず何気ない会話のようなんですけど、本当に係わってるスタッフにとっては、本当にうれしくなるような、そんな場面だったと。

岸田:

その方は、例えば普段大人がしゃべりかけたとしても、なかなか答えられないような?

阿部:

しっかり判断して答えることが難しいですかね、はい。

岸田:

それがまた、子供がパッと聞いたら答えたんですか?

阿部:

ちゃんと目を向けて答えたと。

岸田:

やっぱり何か力があるんですかね?

阿部:

はい、あるんだと思います。

岸田:

どういうことを感じてますか?阿部さんは。

阿部:

高齢者にとっては子供の力って、そういう所でいろいろ出てきたりするんですけど、何か子供の方の心の方に、何がそういういたわりの心とか、優しい心とか、そういったのが育ってるんじゃないかという気がしています。

ラジオ放送⑤に続く