ラジオ放送⑥ 子供と高齢者のつくる自然な風景

岸田:

阿部さんは上尾市にデイサービスと保育園をひとつにした施設を開いたということで、お話を伺っていますが、こういった施設は珍しいんですか?どうでしょうか?

阿部:

まだまだ珍しいと思います。実際建てる時に、自分としては仕切りを作りたくなくて、すべて腰壁くらいの壁にして、常にお互いがどこからでも見えるような設計にしたいなと思って設計士さんに頼んでそれを県に持って行ったんですけど、やっぱり一緒にやるということに対する前例が埼玉県ではないということで、ちょっと許可が下りなくて。その辺は最初苦労しました。

岸田:

県内では例がないってことなんですけど、全国的に見るとどうですか?

阿部:

全国的に見ると、結構前に富山県の方ですでにそういった取り組みが始まっているようで、実際に見てきたんですけど。本当に一軒家の中で一緒に、何の境もなく一緒に過ごしているといった取り組みを、実際に行っていました。

岸田:

それ見てどう感じましたか?

阿部:

本当、自然なんですよね。今まで自分たちの中で、固定観念で一緒にはできないだろうって決めてたんですけど、見るまでは思ってたんですけど、見ちゃったらこんな自然なんだなっていうのをすごい感じました。

岸田:

例えば、どういう時間を共に過ごすんですか?

阿部:

一歩では、まず午前中、朝あいさつします。あいさつして子供たちも名前呼んで挨拶して、そのあとお散歩などにも出かけるんですけど、常に強制的に一緒に出掛けるとかではなく、一緒に子供を連れてってくれる人を募って、子供たちと一緒に行く高齢者の方がいたり、子供と一緒に活動する人がいたり、公園で一緒に遊んであげる高齢者の方がいたり。そういった日常から係わっています。

岸田:

実際にそうやって公園に一緒に行ったりとか、そういう方々はどんな反応をしていますか?

阿部:

やはり自分の役割として、捉えてくれてるようですね。

岸田:

それはまさに阿部さんが考えるところですか?

阿部:

そうですね、はい。職員が無理にくっつけるんじゃなくて、自然な形でそうなっていくのが一番望ましいかと思います。

ラジオ放送⑦に続く