皆様、こんにちは。
ホーム長の阿部です。
今日は、一歩の買い物リハビリをご紹介させていただきます。
一歩では、介護保険をもらっても、欲しいものは自分の目で見て、自分で選んで、買い物をしてほしい。
それによって、自立への意欲も高まるのではないか、また維持にも繋がるのではということ狙いとしています!
今日は、その中で個人の方にスポットを当ててみたいと思います。
資料と本人のインタビューを参考にですが、紹介します。
この女性、Kさんは約12年前に脳出血を発症し、右片麻痺の後遺症を患いました。
3か月間の入院、リハビリを経て自宅に退院しました。その時は、家の中は周囲のテーブルや椅子などつかまることで歩かれていたそうです。
ただ、外に関しては、入院中に練習することはなく、退院するときに外は「危ないので」車いすを使うように、という指導を受けたそうです。それから8年間、家族も本人もその言葉を守り続け、外に歩いて出掛けることはなかったそうです・・・。
そんなKさんが一歩がオープンした平成23年11月にいらっしゃいました。
申し送りでは、家の中は歩いているけど、外は車いすを利用しているとのこと。
しかし、安定して歩かれているKさんを見て、「外に一緒に買い物にいかない?」と持ち掛けました。
本人は、「車いす持ってきてね。」と言いましたが、まずは行ってみよう!ということで近くのスーパーへ・・・。
Kさんは不安と興奮で落ち着かない様子でしたが、スーパーの入り口が開いた瞬間、「わー、すごい!」と第一声!「何が?」と聞くと「品物ってこんな風に見えるんだね!」と・・・。
いつも買い物に行っても、車いすからの品物選択。8年前までは何も考えずに立って買い物していたKさん。それが脳出血を機に8年間、我々が普段大したことに感じていないようなことですが、退院時の専門家の言葉を守って車いす生活を行ってきました。
一歩に来るようになってから3年が過ぎ、今では自信満々に買い物をするKさんに大変身!余裕があるときは、自ら階段練習を行う日も!
私たちが携わる介護保険の現場でも、「危ないから!」という言葉からいろんな行動を制限する場面が見受けられます。
介護保険の目的は、『自立支援』。本人が発揮できる能力を最大限発揮できるように、その人らしい生活が継続できるようにサポートしていくこと。この両者の言葉、「危ない」と「自立支援」には、大きな壁を感じます。
20歳の方から見たら、40歳を超えた自分がマラソンに挑戦することは、脳卒中、心筋梗塞などの「危ない」要素が一杯あります。
でも私は好きなことを、好きなようにやります。「危ない」の基準は何なんでしょうか・・・?
ということで、今週日曜日、2月22日の「さいたまシティマラソン」に参加してきました!最初は興味本位で始めたマラソンも、上尾とさいたまで合わせて5回目!タイムは、次回こそ2時間切りというところで、成長が見られませんが、一歩のご利用者に負けないように、自分も挑戦し続けたいと思います!