「創作活動や表現活動」
みんないっしょの一歩&いっぽ(以下「一歩」と記す)のデイサービスの作業療法士 武井です。
我がデイサービス一歩では手工芸や工作・お料理等の「創作活動」を行っております。
一般的に高齢者は加齢と共に生活空間が狭くなり、役割も減少してしまいます。
更に認知症になると「危ないから、分からないから」と周囲からの制限が加わることも多いです。
今回はそんな認知症の方に「創作活動」を行って頂く場合に、留意している事等をお伝えしたいと思います。
認知症は、脳の変性疾患による症候群であり、記憶障害を中心に注意力や理解・判断力の低下、見当識障害、失行・失認、言語障害、感情障害等の症状が個人によって、色々な症状が組み合わさっています。
初期症状の1つに変わっていく自己に対しての不安感が認められます。「最近忘れっぽくなった」「出来なくなってきた」「どうしよう」といった声を聞きます。
そんな思いの中にも元来持ちあわせている「他の人に認められたい」「誰かの役に立ちたい」といったお気持ちは存在します!
そんな方の為に、どんな創作活動が良いか?どんなやり方であれば楽しめるか?以下の①〜③等を考慮しながら活動にお誘いします。
①その方にとって活動に取り組む意味はなんであるのか。
趣味?時間潰し?仕事や役割?
保育園の子供達の為に?
②活動の特性は何か。
工程の数は?道具の使用は?場所は?集団で行うのか?時間はどの位か?
③その方に合わせた考慮点
見本が要る?工程の数は?情報量は?材料や道具はどの位置に?
「昔とった杵柄」を利用する?
例えば…注意の転換が難しい方には、「ハサミで切って、次はのりで貼って」と切り替えることが難しいです。
その場合「今日はハサミで切るだけ」の工程を繰り返す事をお願いします。
そして最後に必ず「賞賛の言葉」と「感謝の言葉」を忘れずに伝えます。
⇒「認められたい」「役に立ちたい」気持ちを少しでも満たせるよう働きかけます。
認知症の方は、記憶障害があるがゆえに毎日の積み重ねが困難になるため、その時一瞬一瞬という時間こそが大切だと思います!
その一瞬の笑顔の為に、今後もその方が楽しめる活動をご用意していきます!
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