リハビリホーム一歩

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ホーム長コラム

介護への思い、日々の雑感を綴っていきます

『一歩』が目指す「生涯現役」

『一歩』が目指す生涯現役とは、「歳を取っても、身体が不自由になっても、生涯現役!」

である。『一歩』は、足腰が弱ってしまったから無理、片手が使えないから無理、とやりたいことを諦めるのではなく、チャレンジしていくことを応援していく場所でありたいと考えています。

このことを話すと多くの人が、とても前向きで素晴らしいことだ、良いことやっている、と言ってもらえます。しかしながら、『一歩』のような介護施設で「生涯現役」を目指すということはどういうことなのでしょうか。

そこで、「生涯現役」ってどういう意味かを調べてみると、「日本生涯現役推進協議会」という会が存在していることが分かりました。そこでは、”生涯現役とは、自分の生きがい人生が世の中に役立つこと“と表現しています。

五体満足で、健康で歳を重ねてきたのなら分かりますが、身体が不自由になった状態で「生涯現役」を実践することは、口で言うほど簡単にできることではありません。

なぜなら、高齢になり身体が不自由になって、介護保険で介護度を認定されるということは、生活において何らかのサポートが必要である、と認定されたことだからです。

しかしながら、『一歩』の各施設には、楽しみながら「生涯現役」を実践している人たちがいっぱいいるのです。

思うように歩けないけど、人のために座って料理を作ってくれる方、歩けない人のためにお茶やコーヒーを運んでくれる認知症の方、100歳を超えて立っていることが難しいけど、座ってお茶碗を拭いてくれる方、若い頃に嗜んだ絵画を他のご利用者に先生として教えてくれる方・・・。まだまだ一杯・・・。

わたしが、介護の世界に入った頃にとても影響を受けた、夢のみずうみ村の藤原茂先生は「心が動けば身体は動く。」と言っていました。そうなのです。ただやってみたい、挑戦してみたいと心が動き始めると、自然と身体が動き始めるのです。

よく、介護の仕事は、まず身体介護(トイレ介助方法、入浴介助方法等)を覚えるのが当たり前と思われている方が多くいますが、わたし達の介護の本当の仕事って、きっとその心を動かす仕掛け作りをすることが本質なのではないでしょうか。

『一歩』に通ってくる方々の多くは、自分達よりも人生経験も豊かだし、わたし達が負ったことのないハンディを持っています。それなのに、そんな方達の背中を実際に押すということは、まだまだ若輩と言えるわたし達にとって、とても勇気のいることだし、迷うこともいっぱいあります。

ただ、そんなハンディを乗り越え、何かを達成した一歩のご利用者の笑顔を見ると、わたし達もチャレンジしてよかった、と思うと同時に、逆にパワーをもらっています。

また、何かを達成したそのご利用者は、次は自然と自ら新しいことにチャレンジするのを目にします。

そんな笑顔とパワーがあふれる『一歩』を作るために、私たちは、これからもさらに、赤ちゃんから高齢者まで、障がいの有無に関わらず、生涯現役を目指せる施設作りに励んでいきたいと考えています。